虫周ノ言己

通称 「芋」 自称理系。鉄道中心に色々と。

コメの国から vol2

vol1で3371Mを撮った後、コンビニで朝飯を買い込み休憩。そのあと3373Mを撮りに米山俯瞰へ行くことにした。この時はまだ、過酷な道のりというものを知らなかったのである...。車はあっという間に米山俯瞰へ到着。しかし目の前に広がっていたのは展望台でも緩やかな坂道でもなく、舗装された「斜面」であったのだ。急な山の斜面によくあるあの四角いコンクリートのアレであったのだ。
数分後、4人の撮り鉄はその斜面に足をかけた。キッザニアのアトラクションとか室内でやるボルタリングとか尾瀬の山とかそういうレベルじゃない。トレッキングシューズを履いてきてよかったと心から思った。しかしそれでも湿った土は靴の摩擦をなくす。意外とコンクリートの部分に手なり足なりかけれたので良かったがキツいのは変わらない。
やっとのことでその斜面を登りきり構図を決めてみるが何かが違う。高さが足りないのだ。Googleで検索したそれとはいろいろ違う。そして後ろにはまだ何段もあるさっき登ったのと同じ急な「斜面」。正直、うちの登山部より過酷だと思われる登り方であろう。

登ってはまた登る、これを五回繰り返したか、構図を確認するのも忘れてた自分は数分ぶりに見た日本海と雪に覆われ山々、そして黒井の工場のコンビナートである。一段目とは程遠い絶景であった。

しかし6段登ったのである。無論、高さは伊達じゃない。「足滑ったら死ぬな...」本当に覚悟した。足が寒さと恐怖で震えていたが何とか耐えようと努力。努力の極み。震えは収まる。

始発の新幹線に乗ってきたかと思われる同業者がこの斜面を登ってくるのを見下ろしながら構図のセットをする。自分とは違い慣れた手つきで斜面をひょひょいと登ってきた。
適当にしゃべってたらMT54の音が聞こえてきた。かなりの距離があるはずなのに割と聞こえる。

3373M 115系N38編成 @米山~笠島
苦労して登って怖がった甲斐は十分あった。高崎の115では絶対見ることができない日本海湘南色。撮れてよかった。
ところで登山より下山のほうが辛いってのはよく聞く話だがこの斜面も例外ではない。マジで死ぬかと思った。2度とここに行くことはないだろう。


この後色々115を満喫した後、長岡からMAXに乗って帰った。電波がつながらないトンネルと夜景を望みながら何故か鱒寿司を食べてた撮り鉄がそこにいた。

[]EOS 7D Markll + いつものキトレン]